国家難関資格たる司法書士試験を目指すみなさんにあっては,夏の終わりとともに,次年度への学習が本格化しているころかと思います。ある方は独学で挑み,ある方は予備校を利用することかと思います。
ぼくは予備校を利用します。
ご存じかもしれませんが,ぼくは一度, 予備校の受講を中断した過去があります。
当時はさんざん「予備校はイヤだ!予備校はイヤだ!」と連呼していましたし,いまでもその気持ちにかわりはありません(が,この話は長くなるので割愛します)。そのぼくが,一年間野菜を切って貯めた十ウン万を喜んで予備校に支払ったのか。
この話は長くなるんですけど……ちょっとお茶でも飲みながら聞いてくださいよ。
科目別答練でB判定取ったとかいって浮かれていたのに落ちたのは何故か
科目別答練でそこそこ成績が良かったとと浮かれて
記事にしたことがあります(死ぬほど恥ずかしい……)。
しかし,もう,全範囲の答練になってからは本当に悲惨で,常に半泣きでした。
何故か。
朝倉先生への受講相談で書いた自己分析がありますので,それをそのまま引用します。
私は市販のテキスト&過去問を使って学習を進めていました。
しかし下記のような理由によって,「絞り込み&繰り返し」がうまく機能せず,学習中盤以降からの成績の伸びが低迷しました。
- 市販のテキストには入門的な記載と論点的な記載が混載しており,ページ数が膨大だったこと
- 過去問で問われた論点がテキストに掲載されておらず,テキストに書き込んだり,「覚えておく付箋」を貼ったりする作業に時間がかかったこと
- 覚えるべき論点が複数教材にまたがり,取り回しが面倒だったこと
こういった問題に対して,
「中心の教材」「周辺の教材」を区別し,学習においては「中心の教材」の習熟を第一に考え,補助的に「周辺の教材」を回していきたい
と考えました。
我ながらよくまとまっています。要するに学習対象を絞込めず,反復速度よりも忘却速度が勝ってしまったのです。
「学習対象のクローズドリスト化」としての「択一で逃げ切る講座」
「択一で逃げ切る講座」のコンセプトは,ぼくの教材(テキストや講義)に対して望んでいることそのものです。先にぼくの望んでいることを言語化すると,「学習対象をクローズドリスト化したい」ということに尽きます。
ぼくの考えるクローズドリストとは次の3点を満たすものです。
- リストの項目をすべて達成すると,目標を達成できるものであること(何も足さない)
- 達成可能な分量であること(何も引かない)
- 実行の順序・方法が明確であること
ぼくはどうしても自分では取捨選択できないから、次で三年目なのに十万円以上払って講座を申し込みました。だから何も足さない&何も引かない講座。自分で絞り込むとか、答練の論点書き足す必要があるなら、それは(ぼくにとっては)独学との違いがありません。>RT
#択一で逃げ切る講座
— 庄司康晴@司法書士試験 (@SHOJIYasuharu)
2015, 9月 14
そして「択一で逃げ切る講座」で使用するテキストのコンセプトは,次のとおりです。少し長いのですが,どの文章もビビッとくるので引用します(ただし,改行表現のみ引用者編集)。
何故、ここまでコンパクトにできるのか?
『ミニマムリピート』 が中心にあるためです。最初から70問全て得点するのではなく、合格に必要な得点である ”60問”
これを得点するためだけの知識・論点に絞り込んでいるためです。択一で ”60問” 得点できさえすれば、
仮に記述が基準点ギリギリ(40点)であっても、 合格できます。
逆に60問以上得点することは無意味であり、単なる消化試合に過ぎません司法書士試験合格だけを見据えた徹底的に無駄を廃除したテキスト
それが、『Asakuraミニマムテキスト』です。分量的には、他の大手予備校のテキストの4分の1です。
リピートして知識を正確にするには、うってつけのテキストです。。論点の網羅性に関しては、ご安心下さい。
例えば、今までのテキストは、受験生自身で情報を集約し、
付け足していく必要がありました。
例えば、答練・模試で出題された論点、過去問論点・・・・その点ご安心下さい。
私の『Asakuraミニマムテキスト』では、
最初から合格に必要な論点は、組み込まれています。
過去問と私のテキストで上乗せ点を含め、
十二分に合格点をカバーしていますのでご安心下さい。
ミニマムリピートツール | 司法書士試験『ミニマムリピート』合格法 |
民法のテキスト来た。ハンパない薄さ。
#択一で逃げ切る講座
pic.twitter.com/eKVkfAlcst
— 庄司康晴@司法書士試験 (@SHOJIYasuharu)
2015, 9月 16
これって,ぼくの教材に求める 1.と 2. そのものなんですよね。 3. については,教材の種類が少ない(六法もサブ教材もない)ということに加えて,特に指摘しておきたいことがあります。
がwebで公開されていた去年度の第1回講義を観たのです。胎児の権利能力が停止条件説or解除条件説……という例の論点。「解除条件説は登記実務」というのは,気の利いたテキストには載ってるけど,胎児名義の登記の論点(不動産登記法)までサラッと板書しちゃうんですよ。
これをもし,全編にわたってやってくれるなら,いわゆる「関連付け」的な勉強の指針を大幅にお任せできちゃうわけです。ぼくは3度の飯より関連付けが好きな男なので,これを授業でやってくれると本当に楽しい。案の定,第1回の講義から,ほかにも色々関連付けがあって,大変ニマニマしながら授業を聞くことができました。
授業で朝倉先生が「これは◯ページでも扱いますが/扱いましたが/結論が違いますが……」とやる。まさにぼくが独学時代ちまちま時間をかけてやっていたこと。これを授業でやってくれる嬉しさよ。自分が必要だと思うことを,先生もそう思っていて,先回りしてくれている嬉しさよ
#択一で逃げ切る講座
— 庄司康晴@司法書士試験 (@SHOJIYasuharu)
2015, 9月 18
また,授業で朝倉先生が「これは譲受人に請求しますが,ここで,請求における相手方が譲受人が転得者かの論点整理を……」とやる。まさにぼくが独学時代に「あ,これ論点というより“論線”だな」と時々気づくとやっていたこと。これをドカドカやってくれる中上級講座の嬉しさよ
#択一で逃げ切る講座
— 庄司康晴@司法書士試験 (@SHOJIYasuharu)
2015, 9月 18
【「択一で逃げ切る講座」体験記】を,やる。合格体験記になるか,不合格体験記になるかは,来年わかる!
そんなわけで,ぼくがかなり「択一で逃げ切る講座」を偏愛していると伝わったでしょうか。
いや,本当に授業はイヤなんですよ。ただし「イヤ」よりも「好き」が勝つのです。なんか恋愛話をしているような気持ち悪さがありますけど,でもそうなんです……。
この地獄の受験生活のなで「めっちゃ好きなもの」は,なかなかありません。あったとしても,合格するまで心から楽しむのが難しい。その点,講座を偏愛するぶんには,お好きにどうぞというか,良かったねというか,害がありません。むしろプラスです。
ぼくはどうしても「淡々と,学習の記録をブログに書く」という行為が苦手です。でも,それが学習のモチベーションになったり,計画を意識化するうえで重要だったりすることもまた理解しています。
そこで,だからこそ,【「択一で逃げ切る講座」体験記】を始めます。
この偏愛をテーマ的なものとして軸にして,記事を書いて,「これで落ちたらクソ恥ずかしい」とみずからを奮い立たせます。
落ちたらクソ恥ずかしいですから,がんばります。みなさんも,独学にせよ,予備校利用にせよ,どうぞ一年よろしくお願いします!
どんだけ講座愛してんだよ,と思われそうだけど, コミュニケ大事と死ぬほど騒がれてる時代なのに「好き嫌いにおいては〈好き〉サイドの人は積極的に意思表明せよ。そのほうが嬉しいから」という,疑いえぬほど真理っぽいコミュニケが軽視されすぎなんじゃないか。ぼくは好きなので好きと言うぞ。
— 庄司康晴@司法書士試験 (@SHOJIYasuharu)
2015, 9月 18
言うまでもないことですが,極端なほどに贔屓目です。
「客観的に,素晴らしい講座だ!」と主張する気はまったくありません。たんにメチャクチャ好きなだけです(残念ながら何も報酬をもらっていませんが,ぼくが来年度に合格して,みなさんが「例のブログを見て受講することにした」といちいち報告していただければあるいは……いや無理か……)。
ただ,この「メチャクチャ好きな気持ち」を差し引いて客観的に書こうとするよりは,さきに「メチャクチャ好きだから贔屓するよ」と提示したうえで,みなさんのほうで差し引きしていただくほうが,ぼくも正直でいられるし,みなさんもいちいち疑わなくていいし,win-winだと思うのです。
さあ,贔屓しまくって,合格して,合格者なんとか会みたいなのに呼んでもらって,ドヤ顔するぞ!
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