あるていどらくにいきたい

生きづらいぼくたちが
なんとか生きていけますように

2015-09-16

「補助者はやめとけ」。司法書士事務所の補助者は採用見送りでした。もう一年間,野菜を,並べる!

国家難関資格たる司法書士試験を目指すみなさんにあっては,現実の問題として,切実な問題として, To work, or Not to work. の問題に直面することがあるかと思います。また,働くとして,どのように働くかの問題にも直面するかと思います。

ぼくは昨日,親しい(?)司法書士の先生のもとにおもむき,補助者として採用してもらうとかしてもらわないとか,そういう話をしてきました。

なぜ補助者業界に行きたいのか

1. 金が欲しい
2. 世間体が気になる
3. 「俺実務やってるぜドヤッ」ってなりたい

いまのバイトが嫌過ぎるとか,30歳過ぎたとか,切実な理由がないなら補助者はやめとけ

わかりました


というわけで,ぼくは司法書士事務所の補助者になるのはやめて,来年の本試験までは,野菜を並べます! そこでの先生から言われたことが印象的でしたので,ちょっとだけ紹介します。

ぼくに司法書士事務所での補助者勤務をオススメしたくない,現職の先生の考え

0.補助者につくと,合格が2~3年遅れる

集約すると,この一言につきます。傾向として,体感として,2~3年遅れるそうです。もちろん遅れないひともいる反面,10年以上受験生活が長引いているひとも周囲にはいるそうです。

もともとぼくは(今年の試験で)合格したらこの先生のともとで働くというお話だったこともあり,何度か会って話をしたりお酒を飲んだりしていました。で,今回は自己採点でどうもダメそうだったのです。

先生曰く。 「はやく一緒に働きたい。でも,なんだかんだ綺麗事を並べてみても,やっぱり合格しないと始まらない。だから合格してくれ。合格してほしい。特別の事情がないなら,自分としては,合格が遅くなる道をとってほしくない」

ありがたいぜ……

その2~3年遅れる根拠っぽい話も聞いていたので,以下にまとめます。

1.絶望する

絶望するそうです

いいこともいっぱいあるそうですが,やはり絶望することもいっぱいあるそうです。

もちろん,これはあらゆる仕事にいえることで,司法書士だから絶望するというわけではありません。ただ,高いモチベーションの維持が要求される試験において「絶望するのは,合格してからでいい。 『いいこと』だけ,さきに教えてあげる 」とのことでした。

希望は大事。

2.中途半端に満足する

上に書いた 2. 世間体 3. 「俺実務やってるぜドヤッ」 がそのまま当てはまります。中途半端に満足して,「そのまま」補助者を続けてしまうひともいる。そうなるくらいなら野菜を切って 「うおー,これを一生はゴメンだぜー」 と思って,それをモチベーションにしたほうがいいとのことでした。

たしかに,ぼくは野菜を切ったり並べたり,そのことについてパート同士でしゃべったり,いまのフリーター生活はけっこう楽しいです。しかし先生のいうように,一生野菜を切りたいかというと,そうではない。じゃあどうしたいの,というと,一生懸命勉強して,試験にうかる,ということですよね。

ハングリースピリッツ,ということですね。ハングリーは大事。

3.時間は大事

先生は受験生時代,1日おきの仕事(バイト)をしていたそうです。1日フルタイムで働いて,1日お休み。8時間×15日だとすれば月間120時間。ぼくは現在100時間弱で,補助者ダメだったので110時間程度まで増やす予定です(1日5時間×週5日)。

実際,ぼくの能力だとこれくらいが限界な気も,確かにします。「限界」という言葉が不適切なら「ちょうどいいあんばい」と言い換えてもいい。平日通勤時間含めて10時間くらいを仕事に取られたら,来年の合格は「ギリギリ」ですよ (でもギリギリ合格するだろうとは思っています)

ストレスフルな受験生活だからこそ,時間の余裕は大事 (ゆとりっぽいこと言ってすみません……だってゆとりだもの……)

4.親に甘えろ

お恥ずかしいことに,ぼくは公務員を病んでやめています(先生も知っています)。

だからもう「親に甘える」ということには,本当に,抵抗があります。

「いやいや,ほら見て,全然ダイジョーブですから,心配しないでね」とやりたいです。だからこそ,安直ですけど,「スーツを着て,平日に,みんなが出勤する時間に出勤する」というポーズを取りたいんですよ(この考えの愚かしさは別記事にします)。

ぼくと先生との話はちょっとプライベートに踏み込みすぎるのでここでは書きませんけど,おおむね下記の小玉先生のブログの内容と同じです。

「自分がいくら受験したいと思っても、受験生を続けることは、周囲の状況が許さないから・・・」という人は、「周囲の人に、受験生であることを許し てもらうための努力」が「実は隠れた受験科目であって、一番難しい受験科目である」ことを胸に刻み込んで、頑張ってみて下さい。

受験生の周囲の人(特にご家族)が、一番恐れていることは、「君はもしかして、一生受験生続ける気?」ということのはずです。

ですから、周囲の人のこの推定を覆すための努力をしてみてほしいと思います。

基準点に満たなかった人へ。|小玉真義(司法書士講師)のブログ

涙無しには読めない記事です。この記事の言うとおりなんですよね。小玉先生すごいです。

あと1年はやれ。お前なら1年で受かる。といいつつ2年かもしれん。どっちみち,来年落ちても,見捨てるようなことはしない。年齢でいよいよヤバくなったら,ちゃんと雇ってやる。だがいまは時機じゃない。いまは「合格するための最善の手」を打て。息抜きしたいなら遊びに連れて行ってやるから。

わかりました! 連れて行ってください!

よし。じゃあこれから……。



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ブログ記事ということで多少一般化しましたが,個人的なアドバイスです。ぼくと先生との関係ありき,先生の経験ありき,ぼくの人生・環境ありきです。そういうものはプライバシーとしてけっこう隠しています。だからこれが一般的だと言ったり,これが正しいと言ったりする気はまったくありません。うまいことご自分の経験や考えにひきなおして,ヨシとするもののみ参考にしてください。

また,補足するまでもありませんが,これは「補助者になろうか迷っているぼく」にあてられたアドバイスです。先生のアドバイスは補助者として働くひとに対するものではありません。補助者ダメといってるわけではりません。証拠資料と訴訟資料は峻別してくださいね。


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