当初、私は独学で試験に臨むつもりだった。
そして仮に必要ならば、
- imput : 独学
- output : 予備校(答練)
というのも、私は自身の勉強観に自信を持っていたからである。
「なあに、完全択一六法を片手に過去問を回し続ければ余裕で受かるじゃろ」
といった具合である。
(最初は道垣内の『ゼミナール民法入門』を理解の軸にしようと考えていたが、行政書士試験ですらまったく戦えず、すぐにSシリーズに方向転換をした。そのわりに何故か本Blogでもトップレベルのページビューを獲得する謎のエントリーである。普通に考えてダメダメな戦略なのに不思議である)
しかしこの甘すぎる認識は行政書士試験を受けたことで瓦解した。
まるで歯が立たなかった。
やっぱり世の中甘くない。
何が『司法書士7ヶ月合格法』だ、何が「過去問を繰り返せば合格できる」だ。
(これは単に挫折時の私のヒステリックな思いであり、柴田幸女史を云々するつもりはまったくない。
行政書誌試験の帰り道、私は古本屋で漫画を買い、近所の飲み屋で酔いつぶれるまで漫画を読みながら飲んだ。当然ブログを更新する気なんて起こらず、「あれはなかったことに……」と放置することに決めた)
行政書誌試験の帰り道、私は古本屋で漫画を買い、近所の飲み屋で酔いつぶれるまで漫画を読みながら飲んだ。当然ブログを更新する気なんて起こらず、「あれはなかったことに……」と放置することに決めた)
そして他の司法書士系書籍やブログ等を見てみると、
- 過去問の時代は終わった。これからはテキストの時代である。
(テキスト中心主義の論旨については割愛)
そこで私は大型書店に出向き、いくつかの司法書士受験テキストを立ち読みした。
そして過去問も立ち読みした。
また、予備校もいくつか検討した。
そして分かったのだが、良さそうなテキストは、どれも予備校の講義を前提としていたのである。
つまり、
つまり、
- テキスト単体で完結している
- 講師がそこに解説を加えることが前提
私は悟った。
「仕方ない。予備校に行こう……」
さいわい夏期講習(塾バイト)の甲斐あり、15万円くらいなら工面することができる。
こんだけあれば何とかなるだろうと思った。
まったく、どうにもならなかったのである。
予備校の講座を取ると、20万~30万円はかかる。
やっぱり世の中甘くない。
LECだのTACだの、メジャー所を調べ終えてマイナー所を検索しようと思い「司法書士 予備校」で検索したら、小泉司法書士予備校が現れた。
input講義は無料だと言うので、さっそく使ってみた。
なかなか良いではないか。
こどもチャレンジみたいなテキスト(たぶん業界最軟派だと思う)に最初こそ戸惑ったが、次第に馴染み、画面に映るテキストではなく製本版が欲しくなった。
ついでに過去問も買わねばとなった。
(続く)
(後日談:僕が止むに止まれず独学で司法書士試験に挑む理由)