あるていどらくにいきたい

生きづらいぼくたちが
なんとか生きていけますように

2014-06-11

理系的な「理解」と法的な「理解」

理系的理解と法的理解
意味のあるアイキャッチ

先日,不動産登記法に四苦八苦している旨の記事を書いたのですが,これにつき良きアドバイスを頂きまして,「そういえば」と言いたいことを思いつきました。

とりあえず、よく分からなくても、初めから全てを几帳面に理解しようとせずに、とにかく講義視聴を先に進めていくのが良いかと。
我慢して他科目も含めて学習を継続していくと、霧が晴れていくように視界がクリアになって、理解できるようになる感じです。
―― 


僕はくさっても理系ですので,わりと理屈っぽい性格です。

ですから,よくちまたで「法律は理屈だ」「法律はむしろ理系に近い」みないな言葉を過剰に信頼……というよりも誤解していまして,「理数系の理屈っぽさ」と「法律的な理屈っぽさ」を混同していました。
理系的理解
ふつう,
  • 二次関数を理解するには,前提として一次関数の理解が必要
  • 一次関数を理解するには,前提として比例の理解が必要
という関係があります。

そして「二次関数を勉強していたら比例のことがよく分かった!」という人はあまりいません。
(実際には,二次関数の演習を通して比例的な考え方を何度もなぞることになるので,慣れたり,理解が深まったように感じたり,ふと「比例の本質」に気づくこともあるでしょうけど……)

つまり理系的な理解というのは,「初め」から始めて,「終わり」まで来たときが「完成」です。

その意味で,理系の理解は「階段を一段づつ昇る」式です。
法律的理解
それに対して法律に対する理解において,

  • 民法総則が分かることで,物権や債権や家族法が分かる
  • 民法が分かることで,不動産登記法が分かる
という面も確かにあります。しかし逆に,

  • 物権や債権が分かることで総則が分かる
  • 不動産登記法が分かることで民法が分かる
ということもあります。

これはとても恐ろしいことなのですが……お分かりいただけるでしょうか?
  1. 債権を理解するためには総則の理解が必要
  2. 債権の理解によって総則が理解できる
これってループしてますよね。
  1. 女の子にモテるには自信が必要だ
  2. 自信を得るためには女の子にモテなければならない
これでは一生モテないのです(ドドン)


そういうわけで,結論としては,

とりあえず、よく分からなくても、初めから全てを几帳面に理解しようとせずに、とにかく講義視聴を先に進めていくのが良いかと。
我慢して他科目も含めて学習を継続していくと、霧が晴れていくように視界がクリアになって、理解できるようになる感じです。
――

ということなのですね。

僕はこの形式を「山に昇る」式の理解と名づけたいと思います。

皆さんにおかれましては「そんなん知ってるよ」と思うかもれませんが,これを知っている皆さんは僕からすると凄い存在であり,それはやっぱり「このことが分かるようになるまで勉強してきた」ということだと思います。

そんな凄い皆さんですから,ぜひとも今年,合格していただいて……来年の本試験におきましては誰もかれも初学者ばかりの余裕綽々な中で僕が合格したいと思います(冗談ですので怒らないで……)



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