国家難関資格たる司法書士試験を目指すみなさんにあっては,この時期いかに可処分時間を増やすかに腐心し, いかに自分にしがらみ(制約条件)が多いのか を嘆いていることかと思います。あるいはすでにしがらみを受け入れ,力強く前進していることかと思います。
以前,可処分時間を増やすための方法として下記の記事を書きました。
庄司康晴の死にかけ司法書士試験受験: 1日2時間の可処分所得を稼ぎだす「1食ひとくち時短法」
このたび 食事をやめました 。 ... |
奇異に映るかもしれませんが,食事にかかる時間を限界まで減らせるのは,ぼくにとって
「食事の優先順位」が低い
からです。減らしてもぼくの幸福度には影響ありません。
他方,ぼくは睡眠時間をほとんど削っていません。運動の時間も設けています。ひとと食事をする時間もそれほど削っていません。これらの優先順位が高いからです。
参考記事
体調管理の片手落ちから脱する「メンタル管理へと至る体調管理」
みんなに与えられた制約条件
ぼくは眠らないと,体調を崩します。そして体調と合格を優先順位の天秤にかけた場合,両者はかなり拮抗します。大きく体調を崩すくらいなら,合格可能性がちょっとくらい下がっても良い,とも思っています。ある程度の睡眠時間を確保することやときどき運動することは,ぼくにとって,与えられた制約条件なのです。
また,家庭を持つ受験生も大勢いらっしゃることかと思います。そういう方が(広義の)家族サービスをどこまで犠牲にできるかということも,同じく制約条件です。社会人として責任のある仕事をしているひとにとっては,会社が制約条件です。
これらの制約条件は,当事者としては,ともすると不公平に感じたり,自分は不利で,できることなら制約条件を外したいと感じるときもあるかもしれません。
でも,これを外したらマズイです。
制約条件から外に出ない
怪しげなサプリを飲んでガンガン睡眠時間を削ったり,一切の家族サービスを辞退したり (更には家族と離別したり),会社を辞めたりすることは,魅力的です。問題が一挙に解決する気がします。
しかしこうした制約条件というのは,基本的には冷静だったむかしの自分が 「合格も大事だけど,健康(や家族仲やいまの仕事)もメッチャ大事」 だと判断したからいま制約条件としてあります 。「勉強ヤバイ,合格ヤバイ」 と追い詰められた状況のぼくたちがエイッと制約条件の向こう側に行ってしまうことは危険です。
広い意味での「幸せ」を目指して試験に臨むはずが,より大きな幸せを手放してしまうのでは本末転倒です。それならより小さな幸せ,自分にとってはたいしたことのないものを手放したい。些細なものはガンガン手放して,制約条件の中で限界まで頑張っていきたいです。
そんなことを考える,試験まであと100日ちょっとの午後。
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「他人から見れば制約条件がほとんどないひと」もいるとは思います。
たとえば専業受験生の方は「思いっきり勉強できていいね」と言われたりするのかもしれませんが,そもそも他人にそんな無遠慮なことを言われるストレスが制約条件ですよ。ストレスに耐えることや,他人の目に耐えることがすでに制約条件ですよ。
やっぱりみんな,何かしらの制約条件のなかで頑張っているのだと思います。みんな,凄い!
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